カオヤイ国立公園は世界自然遺産 タイの軽井沢だって?おっと、それ以上!    Khaoyai National Park in Thailand

バンコクから北東へ約200km、車でたった3時間くらいで行けるカオヤイ国立公園はタイの軽井沢と言われることがあるそうです。言っているのはたぶん日本人だと思いますが。バンコクから近いのに標高の高い山々に囲まれ、世界自然遺産にも指定される自然がわんさか充満する場所に2020年10月に訪れたので紹介します。

バンコクを昼前に出発、まずは北に向けて高速道路をひた走ります。2時間くらいしてお腹が空いたので良さげなレストランを見つけて入ります。名前はmew。どういう意味かは分からないですが雰囲気に誘われました。レストランの敷地は広く、緑に囲まれていて、庭には屋台のお土産屋さんがあったりします。
レストランに入ろうとすると、意外にも満席。ということで先ほどの屋台を見学して時間を潰します。10分くらいして携帯に電話。席が空いたそうです。で、とことことレストランに。メニューの写真で旨そうだったピザとタイ料理をオーダーします。いずれもとってもおいしかったですよ。

食事を早々に済ませカオヤイに向けて出発。だんだんと山が近づき、緑が多くなります。1時間くらい走るとようやくカオヤイ国立公園の入り口に到着。ゲートで料金を払います。タイ人40バーツ、車50バーツ、外国人400バーツ。なんで?タイあるあるです。観光地でよくある光景に遭遇しながらも気丈に料金を払い、ゲートを通過。ゲートを通過するときの時間は3時。5時でクローズとか聞いているのでとっとと走ります。

一生懸命走っていると、キャンプ場近くの芝生で野生のシカがたむろってます。それを激写する美女。

そして、到着したのがとある滝。カオヤイ国立公園は多くの滝があることで有名だったのでまずはHaew Suwat Waterfallに寄ります。車を降りて約5分。滝に続く道に展望台があります。そこから、Haew Suwat Waterfallの一部が見えます。思ったより大きい。そこから道なりに行くと急な階段があり、下りていきます。手すりを持たないとコケたが最後、下まで転げ落ちるの注意しましょう。


そうこうしてると滝の下に到着。所要5分。すぐです。今のシーズンが雨季なので滝の水量はたっぷりで迫力申し分ないです。いや、すごい水の音です。タイの方々も写真撮るのが忙しいみたいです。しばらく、水しぶきを浴びながら滝を鑑賞した後、先ほどの階段をエッチラホッチラ上ります。意外に足にきます。

さて、次は湖に向かいます。山のてっぺん付近のフラットなエリアに位置するこの湖。湖の向こうは森、手前は芝生。吹き抜ける風に揺られてまったりと一日過ごすには最適です。

さて、時間も押してきたのでホテルに向かうために山を下りようと車を走らせていると、道端に何やら動くものが。そうです、サルです。行き交う車のすぐ脇で逃げるでもなく、餌でも待っているのでしょうか悠然とタムろっています。ひかないように気を付けながら通過。

そして途中の展望台に到着。多くの人がいるのでちょっとだけ車から降りてみます。そこには、眼下に広がる山、山、山。絶景です。なんか日本の山を見てるような気がします。それにしても、タイにもこんな山深いところが、しかもバンコクからほど遠くないところにあるんですね。驚き!
さて、とっとと今夜のホテルに行かないと本当に暗くなってしまいます。それ、急げ。

走ること約1時間でホテルに到着。今夜のホテルは、Khaoyai Nature Rereat。よく言うと自然に囲まれた、悪く言うと人里離れたド田舎に位置します。ところで、山から下りて、国道からこのホテルに入る道をGoogle MAPで見つけ、それに従ってきましたが、皆さん気をつけましょう。その道はアブナイです。畑の中の超デコボコ道。川の中、挙句の果ては行き止まり。周りはトウモロコシ畑のため車から出ても見通しがききません。国道から入るお勧めの道の入り口にはホテルの看板が目立たないようにあるので、それを見つけましょう。幸運を祈ります。


まずは、ホテルの敷地内を散策。ホテルの入り口からまっすぐ奥に向かって細い道が続きます。右側にはコテージがいくつかあります。それを過ぎると左に入る道が。レセプションとレストランがある建物に続きます。

レセプションに続く道

さらに少し歩くと右に庭があります。広いです。ここで、テント泊のプランはこの辺で宿泊できるようです。左にももう一つ大きな庭があり、夕食にも利用されるベンチが点在します。さらに、その先を進むと遠くの景色がよく見える場所に到着。絶景。さすが、タイの軽井沢と呼ばれるだけのことはあります。

さて、ホテルの入り口に戻り、今度は今夜泊まるコテージのある方に歩きます。こちら側には3棟の大きなコテージがあり、今夜はその真ん中に泊まります。建物は2階建て風ですが、実際には2階部分の1フロアだけ使えます。入り口には広めのテラスがあり、遠くの風景を見ながらまったりできます。
辺りが暗くなり、先ほど見た広い庭で夕食が待っているので出かけます。周りに何もないのでホテルで食べることにしました。レセプションのある建物にはレストランがあるのでそちらでも夕食はとれますが、今夜は天気がよさそうなので庭での夕食としました。今夜はホテルが用意したセットメニューで、タイフードのスープ、巨大魚、そしてスペアリブなどが用意されていておいしく満腹でした。スタッフがテーブルにかわいいランプをおいてくれましたが、写真じゃ真っ暗ですね。
気が付くと、周りで虫の鳴き声がいっぱい聞こえます。信じられないくらいの合唱です。まるで、日本の鈴虫のように。
夕食の後はコテージに戻って、テラスで虫の音を聞きながらビールをまったり飲んだのはいうまでもないです。

翌朝、目覚めるとさっそくテラスでコーヒーを飲みます。う~む、軽井沢の朝は早い、なんていいながら。(わかるかな?)周りの景色がまぶしいです。う~む、やっぱり軽井沢か?

朝食のためレストランに行きます。レストランは窓が全て開け放れており朝の気持ちのいい風が入ります。ソーセージ、卵、パン、サラダの簡単なものでしたが十分です。ホテルのオーナーのおばちゃん手作りのジャムをいただきました。甘さ控えめで、フルーツの香りがたっぷりでおいしいです。

さっさと朝食をとり、今日もカオヤイ国立公園に向かいます。ホテルを出発ししばらくガタゴト道を行くとやっと舗装道路。さらに5分くらいで国道に出ます。昨日はこの道、ナビに表示されなかったです。国道の入り口にはよく見るとホテルの青い看板が出てるので、これを目印に来るといいです。この看板が見つかればですが。

国道を突っ走りカオヤイ国立公園に着きます。今日、目指すはトレッキング。ビジターセンター近くにあり、40分くらいでお手軽にトレッキングできると聞きました。運が良ければ、象、トラ、の類が見られるといいます。
早々にトレッキングの入り口に到着。まずは、ゆらゆらの橋を渡るところから始まります。それを渡ると左に。トレッキングの道は歩きやすく整備されています。軽い上り下りが木々の間を縫って続きます。直射日光が高い木に遮られるためあまり暑さは感じられず気持ちいいです。

しばらく歩くと水の音が聞こえます。トレッキングの道をちょっとはずれ、水の音のする方に。すぐに川にでました。かなり水量が豊富です。なので、川の上を吹く風も気持ちいいです。と、右手の方で何やらガサゴソと音がします。そちらに目をやると、な、なんと水オオトカゲがいました。全長約1メートルくらいでしょうか。でかいです。のしのしと離れていくのでほっとします。何やら、噛まれると命にかかわるとか。

もちろん、追っかけたりはせず、元のトレッキングの道に戻ります。しばらく歩くとまた、橋に差し掛かります。最初の橋とは違う橋です。この橋にくると、トレッキングもそろそろ終わり。

そうこうして、ビジターセンターに戻ってきました。やっと着いたか、と思うのもつかの間、近くにいたガキンチョが道の向こうを指さしてタイ語で何か叫んでいます。もちろん、わかりません。と、そちらを見るとそこには鹿。立派な角を持った鹿がいるんですよ!車が行き交う道を悠然と歩いています。きっと、車には慣れているんでしょうね。でも、びっくり。その時後ろでもの音。びっくりして振り返るとそこには象!というのは、すいませええん、嘘です。作りものの象がいます。今回は残念ながら、象やトラには遭遇しませんでしたが、ラッキーでした。考えてみましょう。山の中でいきなり虎や象に会ってごらんなさい、そりゃ、おったまげます。下手したら食われるんですよ。やーですね。

さて、カオヤイ国立公園のアドベンチャーもそろそろ終わりです。バンコクに戻ることにしましょう。


皆さん、いかがでしたか?少しはカオヤイ国立公園の良さを感じていただけたでしょうか?この旅行の様子はYOUTUBEでも詳しく紹介しています。そちらの方では虫の音など実感できるサウンドがたっぷり聞けますので一度、訪れてみてください。
それでは、次回のブログで会いましょう。

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